司会業は、ただ滑舌良く原稿通りに読み、進行すればいいというわけではありません。
それでは聴いている方々に何も伝わらず、心に響くものもないでしょう。
イベントや行事の成功に大きく関わる「司会」は、出席者へ「伝える」司会を心がけなければならないのです。
「話す」と「伝える」の違いには様々な解釈があると思いますが、簡単に言えば、「自分が主体であるか、相手が主体であるか」ということです。
この場合、「話す」というのは自分主体で、自分が言いたいことを相手に放つことです。
一方、「伝える」は相手が主体となり、相手にわかりやすいように言葉を選ぶことです。
「伝える」とは、相手がわかるように情報を盛り込み、整理した状態で言うことになります。
ただ自分の言いたいことを話すのではなく、相手に「伝える」ためにはどのような点に気をつけたらいいのでしょうか。
いくつか気をつけなければいけない点はありますが、まず相手によって伝え方を変えるということです。
子どもに話す時と大人に話す時とでは当然話し方も、話す言葉も、使う表現も変えるでしょう。
大人同士でも、時と場合によってそうした変化をつける必要があります。
「伝える」ということは、相手に理解してほしいということに繋がります。
相手が理解するにはどのように言えばいいかを考えれば、わかってほしい内容を整理し伝えることが出来るでしょう。
イベントや式典を行う際にただただ「話す」司会者では、出席者の心に残るイベントや式典にはならないでしょう。
イベントや式典が成功するためには、司会者がTPOに合わせ「伝える」司会が出来る必要があるのです。
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どの司会者も「伝える」ことを意識し、イベントや式典が成功するよう全力を尽くします。
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